「予言者」「夢見の漫画家」と称される謎多き人物、たつき諒。
東日本大震災を12年前に予言したとされる彼女の作品『私が見た未来』は、一時は中古市場で10万円以上の値がつくほどの希少価値を持つ「幻の予言漫画」として語り継がれてきました。
そして今、彼女が見た新たな予知夢「2025年7月5日の大災害」が多くの人々の注目を集めています。
この記事では、たつき諒とは何者なのか、彼女の予言はどれほど信頼できるのか、そして私たちはこの予言とどう向き合えばよいのかを徹底解説します。
たつき諒の素顔|謎に包まれた予言の漫画家
たつき諒氏は、1990年代に活躍した日本の女性漫画家です。
神奈川県出身の彼女は、1975年に『月刊プリンセス』(秋田書店)でデビューし、ホラーやミステリーを得意とする独特の作風で多くの読者を魅了しました。
彼女の最大の特徴は「予知夢」を見る能力にあります。
自身が見た夢を丹念に記録した「夢日記」をもとに描かれた作品『私が見た未来』は、東日本大震災を予言したことで世間の注目を集めることになりました。
しかし、1999年に突然漫画界から姿を消した彼女の足取りは長らく不明でした。
その後、沈黙を破って2021年、ついに『私が見た未来 完全版』として過去の作品に新たな予知夢を加えた形で復刻。
この復刻版は瞬く間に話題となり、今もなお多くの人々の関心を集め続けています。
『私が見た未来』とは?予言の書の全容
『私が見た未来』は、たつき諒氏が自身の夢日記をもとに1999年に出版した漫画作品です。
この作品の最大の特徴は、表紙に記された「大災害は2011年3月」という文字。
この予言が東日本大震災と一致したことで、発売から12年後に突如として注目を集めることになりました。
作品内には以下のようなテーマが含まれています:
- 東日本大震災の予言:表紙に記された「2011年3月」の文字通り、東日本大震災が発生。
- 富士山噴火の予兆:たつき諒が夢の中で見た富士山噴火のビジョン。
- 2025年7月5日の大災害:最新の予言として注目されている内容。
- 新しい世界への移行:大災害後に訪れる新しい時代について。
これらの内容が「夢日記」として詳細に解説されており、その真実性や未来への警告として多くの読者に衝撃を与えています。
的中した予言と外れた予言の真実
たつき諒の予言が注目される最大の理由は、過去に複数の予言が的中しているという事実にあります。
的中した主な予言
- 東日本大震災(2011年3月11日)
表紙に記された「2011年3月」の文字通り、東日本大震災が発生。これにより、『私が見た未来』は一躍注目されることになりました。
当時は絶版となっていた本書は中古市場で高値で取引され、「幻の予言漫画」としての地位を確立しました。
- 阪神淡路大震災(1995年1月17日)
彼女の夢日記には、阪神淡路大震災を思わせる内容も記録されていました。具体的な日付までは言及されていませんでしたが、大規模な都市型地震の様子が描写されていたとされています。
- フレディ・マーキュリーの死
音楽グループ「クイーン」のボーカリストであるフレディ・マーキュリーが亡くなることも予知していたという記述があります。夢の中でステージ上の彼が徐々に透明になっていく様子を見たと記されています。
外れた予言の存在
一方で、すべての予言が的中しているわけではありません。
例えば、「富士山噴火」や「特定の日付に起こる災害」など、現時点では実現していないものも多く存在します。
しかし、それらが今後どうなるかについては依然として未知数であり、予言の期限がまだ到来していないケースも多いのが実情です。
たつき諒の予言漫画はどのような評価を受けているのか
たつき諒の予言漫画『私が見た未来』は、読者や批評家から様々な評価を受けています。
高い評価を受ける要因
- 東日本大震災の予言的中
1999年に刊行されたこの漫画が、「2011年3月に大災害が起きる」と表紙に記載していたことが後に東日本大震災と一致。この偶然とも思えない的中が作品の評価を大きく押し上げました。
- 希少価値と市場評価
絶版後、中古市場で10万円以上の価格がつくほど希少価値が高まり、2021年に復刻された『完全版』はさらに新たな予知夢を加え、多くの読者を引きつけました。
- 内容の深さと警告性
単なる予言書ではなく、夢日記を基にした物語や警告として描かれており、読者に深い印象を与えています。「未来の警告」として防災意識を高めるメッセージ性も高く評価されている点が特徴です。
- 読者からの高評価
楽天市場や読書レビューサイトでは、多くの読者から「興味深い」「防災意識が高まる」といった肯定的な感想が寄せられています。
特に「怖いけれど心温まる」という感想も見られ、単なるオカルト作品ではなく、人々の心に響くメッセージ性を持った作品として認識されています。
否定的な見方も存在
一方で、「偶然の一致にすぎない」「後付けの解釈」という批判的な意見も存在します。
特に科学的な観点からは、予知夢の存在自体を疑問視する声も少なくありません。
しかし、たつき諒自身は「これはあくまで私が見た夢であり、必ずしも現実になるとは限らない」と述べており、予言の絶対性を主張しているわけではないという点も重要です。
たつき諒の「夢日記」はどのようにして書かれたのか
たつき諒の予言の源泉となっている「夢日記」。
この特異な記録方法には、彼女の人生や思想が深く関わっています。
夢日記を始めたきっかけ
たつき諒が「夢日記」を本格的に書き始めたのは1985年のことです。
母親が病院で働いていた際、入院していた印刷会社の方から「束本」(表紙だけが完成していて中身は白紙の本)をもらったことがきっかけでした。
母親から「使う?」と聞かれた彼女は、それを夢日記として使うことを決めたと語っています。
それ以前からも、印象的な夢についてはメモを取っていましたが、バラバラになりがちだったため、一冊の日記帳にまとめる形を取るようになりました。
このようにして体系的な「夢日記」が誕生し、後の予言の基盤となったのです。
夢日記を書く目的
たつき諒は、夢を単なる空想ではなく、自分の深層心理や未来へのメッセージと捉えていました。
彼女自身は「霊感があるわけではない」と語っていますが、特に印象的な夢は目覚めても鮮明に記憶に残り、「何か意味があるのではないか」と考えるようになったといいます。
夢日記を書く主な目的は:
- 自分自身の精神状態や深層心理を分析するため。
- 未来に関係する可能性がある出来事を記録するため。
- 後に漫画のアイデアとして活用するため。
夢日記と漫画『私が見た未来』との関係
夢日記に記録された内容は、後に漫画『私が見た未来』の基礎となりました。
特に、「2011年3月の大災害」や「富士山噴火」など、印象的な予知夢が作品内で描かれています。
これらの夢は、彼女が若い頃から見ていたものであり、それらを漫画という形で表現することで多くの人々に伝えたいという思いがあったようです。
夢日記を書く際の工夫
たつき諒は、夢を書き留める際に以下のような工夫をしていました:
- 目覚めてすぐにメモを取ることで、鮮明な記憶を逃さない。
- 具体的な日時や場所、登場人物などをできるだけ詳細に書く。
- 後から読み返しても理解しやすいよう整理する。
この習慣によって、彼女は膨大な量の夢日記を作成しました。
現在も手元には分厚い2冊の日記帳があり、その中には個人的な内容から予知的なものまで多岐にわたる記録が含まれているといいます。
「2025年7月5日4時18分の大災害」とは?最新予言の詳細
たつき諒の新たな予知夢として最も注目を集めているのが、2025年7月5日に起こるとされる大災害についての予言です。
この予言は2021年に発売された『私が見た未来 完全版』で初めて公開されました。
予言の具体的内容
- 発生日時と場所
予言によれば、2025年7月5日4時18分に大規模な災害が発生するとされています。
具体的には、南海トラフの南側にあるフィリピン海で海底が破裂し、大きな波が四方に広がるという内容です。
- 想定される被害規模
この災害は東日本大震災を上回る規模で、太平洋周辺の国に大津波が押し寄せるとされています。
津波の高さは東日本大震災の3倍以上になる可能性があるとも記されており、その破壊力は想像を絶するものと予想されています。
- 地形の変化
津波の影響で陸地が変形し、日本とフィリピン、台湾が地続きになる可能性があるという驚くべき予測も含まれています。
これは地殻変動による大規模な地形変化を示唆するものであり、地球規模での環境変化を意味しています。
- 火山噴火と気候変動
南海トラフの南側にある火山が噴火する可能性があり、これにより気候にも大きな影響が及ぶと予想されています。
火山灰による日照不足や気温低下など、長期的な環境変化も懸念されています。
富士山に関する予言
たつき諒の夢日記には富士山に関する3つの夢が記録されており、これらが富士山の噴火を暗示している可能性があります。
具体的な噴火の時期については明確な言及はありませんが、2025年の大災害と関連して発生する可能性も指摘されています。
予言に対する反応
この予言については、当然ながら賛否両論があります。
一部では「科学的根拠がない」という批判もありますが、多くの専門家や防災関係者からは「予言の真偽にかかわらず、防災意識を高めるきっかけとして有効」との見方もあります。
たつき諒自身も、これらの予知夢はあくまで予測であり、実際に何が起こるかは不確定だと述べています。
東日本大震災を予言した実績から、多くの人々がこの新たな予言に注目している状況が続いています。
夢日記とその重要性|私たちにもできる「予知」の可能性
たつき諒氏は、一般の人には難しいと思われる「予知」の能力を持っているように見えますが、実は彼女自身はその能力を特別なものとは考えていません。
彼女が主張するのは、「夢日記を通じて誰もが潜在的に持つ直感力を高めることができる」ということです。
夢日記の特徴と効果
たつき諒氏は、「夢日記」を書き続けることで、自身の予知能力を磨いてきました。
夢日記とは、毎晩見た夢を詳細に記録する習慣です。
彼女によれば、この習慣によって無意識から送られるメッセージや未来へのヒントを受け取ることができるとのことです。
夢日記には以下のような特徴があります:
- 具体的な日時や場所が記録されている。
- 日常生活では考えられないようなビジョンや出来事が描かれる。
- 時折、その内容が現実化する。
精神的な成長との関係
彼女自身もインド旅行などを通じて精神的な成長を遂げ、この夢日記を書くことが人生の転機となったと語っています。
特に、瞑想や自己内観の実践が、夢を鮮明に覚えておく能力や、その意味を理解する力を高めたと述べています。
私たちにもできる夢日記の始め方
たつき諒のように予知夢を見ることは難しいかもしれませんが、夢日記を始めることで私たち自身の直感力を高めることは可能です。
彼女のアドバイスを参考に、以下のステップで始めてみるとよいでしょう:
- 寝る前の準備:ベッドの横にノートとペンを用意しておく。
- 目覚めたらすぐに記録:夢の記憶は時間とともに薄れるので、目覚めたらすぐにメモを取る。
- 詳細に記述:場所、人物、感情、色彩など、覚えている限り詳しく書く。
- 継続することが重要:毎日続けることで、徐々に夢を覚えておく能力が高まる。
- 定期的に振り返る:数ヶ月に一度、過去の記録を読み返して、現実との一致点を探す。
私たちへのメッセージ|予言から学ぶべきこと
『私が見た未来』やその完全版は、単なるエンターテインメントではなく、人々に対する警告や啓示として捉えるべきだという意見もあります。
防災意識を高める
最も現実的で重要なメッセージは、自然災害への備えです。
東日本大震災の予言が的中した事実は、私たちに防災の重要性を改めて認識させます。
具体的な備えとして:
- 最低3日分の水や食料を備蓄しておく。
- 防災グッズ(懐中電灯、ラジオ、救急セットなど)を用意する。
- 家族との連絡方法や避難場所を事前に決めておく。
- 住居の耐震対策を行う。
- 地域のハザードマップを確認し、避難経路を把握しておく。
直感や潜在意識の力を信じる
たつき諒の予言の源は「夢」という潜在意識からのメッセージです。
私たちも日常生活で感じる「なんとなくの違和感」や「直感」を大切にすることで、危険を回避したり、良い機会を掴んだりする可能性が高まります。
未来への希望を持つ
たつき諒の予言には、大災害という厳しい内容ばかりではなく、その後に訪れる「新しい世界」や「人類の進化」についても触れられています。
困難な時代を乗り越えた先には、新たな可能性が広がっているというポジティブなメッセージも含まれているのです。
まとめ|たつき諒の予言と私たちの未来
たつき諒氏とその作品『私が見た未来』は、多くの人々に衝撃と感動を与えました。
東日本大震災の予言的中により「幻の予言漫画」として注目を集め、その復刻版で公開された「2025年7月5日の大災害」予言は、今も多くの人々の関心を集め続けています。
彼女の予言には的中したものもあれば、未だ実現していないものもあります。
しかし、それらすべてが私たちへの警告であり、未来への備えとして重要な意味を持っていることは間違いありません。
2025年7月5日に本当に大災害が起こるのかどうかは、時間が経てばわかることです。
しかし、この予言をきっかけに防災意識を高め、自分自身や家族、大切な人々を守るための行動を始めることは、今すぐにでもできる大切なことではないでしょうか。
たつき諒の夢日記の手法を参考に、私たち自身も自分の直感や潜在意識からのメッセージに耳を傾けてみることで、新たな気づきや可能性が開けるかもしれません。
予言が的中するかどうかよりも、その予言から何を学び、どう行動するかが、私たち一人ひとりに問われているのです。